ONE OK ROCKといえば、激しいロックサウンドが印象的なバンドというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。そのため「ワンオクの良さを友だちにも伝えたい」と思っても、人によっては「ロックのうるさい感じが苦手」と言われてしまい、どの曲をすすめればいいか迷ったことはありませんか?
実は、ONE OK ROCKにはハードなロックサウンド以外にも、さまざまなタイプの楽曲があります。特に多いのは感動的なバラード曲ですが、それだけではありません。キャッチーなメロディ、思わず体が動き出すような明るいサウンド――そんな「ポップソング寄りの楽曲」も数多く存在するのです。
この記事では、ワンオクのなかでも特に「明るくてポップな曲」に絞って7曲をご紹介します。ロックが苦手な人でも聴きやすく、初めてワンオクを聴く人にもおすすめできる楽曲ばかりです。彼らがポップス寄りの楽曲をリリースするようになった背景も、ボーカルTakaさんのインタビューを引用しながら解説します。
Paper Planes(2015年)
2015年にいきなりリリースされた比較的ポップソング寄りの楽曲。米国のバンド『Sleeping with Sirens』のKellinが、ワンオクのデモ音源を数曲聴き、最も気に入ったこの曲でコラボを申し出たのがきっかけとのことです。当時のワンオクはロックサウンドにこだわって楽曲を制作していたため、突如ポップサウンド寄りの楽曲がリリースされたことは、ファンには驚きをもって受け止められました。ボーカルのTakaさんは、リリース当時のインタビューで「怖いもの見たさで(アルバムに)入れてみました」と語っています(以下引用)
ONE OK ROCK・Taka「電話でKellinと話したんです。
“初めまして!ONE OK ROCKといいます”みたいな感じで。
Kellinに”日本で人気あるんでしょ?”みたいに言われて、”それなりにあります”と答え(笑)
で、Kellinが”僕らまだ日本に行ったことないしアジアにも行きたいから仲良くしてね。曲を気に入ったんだけど、フィーチャリングしていいかな?”ってことで、”どうぞどうぞ!”みたいな。
もともとこのアルバムに入れるつもりもなかったし、なんならどうにでもなってしまえ!って感じだったんで(笑)
で、Kellinが歌を入れたのが届いて聴いて、日本に帰っていろんな人に聴かせたんですけど、そこまで微妙な反応はなくて。
もちろん曲としては”なにこれ!?”って反応がほとんどなんですけど、でもこれもひとつ、でき上がったものとしてぶち込んでみようかなって思って。で、今回は怖いもの見たさで入れてみました」
引用元:ONE OK ROCK | 激ロック インタビュー(2015年2月10日更新)、https://gekirock.com/interview/2015/02/one_ok_rock_1.php(2026年2月18日閲覧)
American Girls(2017年)
本記事の執筆時点で、この「American Girls」は日本で配信されていません。SpotifyやApple Musicの場合、海外からアクセスした場合のみ聴けます。MVはYouTubeで公開されていますが、楽曲だけで聴きたいという方は海外向けCD(AMBITIONS INTERNATIONAL VERSION)を購入し、スマホやPCに取り込んで聴きましょう。他にも日本では配信されていない楽曲「Hard to Love」や「Jaded」が収録されているためおすすめのCDです(以下リンク)
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2017年のアルバム『Ambitions』の制作時に、アメリカで所属するレコード会社から、ラジオ向けのキャッチーな曲を作るよう言われて生まれた楽曲。ギターサウンドからは離れなかったものの、ポップス寄りのアプローチで制作されてます。
この曲の《アメリカンパンク風な曲調》と《”女性を追いかける” というアイドル風の歌詞》を、ボーカルのTakaさんは気に入らず…。しかし後に、この曲が米国のラジオで流れているのを聴いて、ポップスに対する考え方が変わったとのことです(以下インタビューを引用)
ONE OK ROCK・Taka「セルフプロデュースでアルバムを作ったときに、レコード会社のA&Rにピートという信頼してるスタッフから、『そのアルバムだと弱いから、もっとちゃんとラジオ向けの曲を作れ!』って言われて。
そこから何人かプロデューサーを紹介してもらって、曲を1日で作ってみたいなことを1ヶ月ちょっとやったんです。何十曲も作ったんですよ。
結局、ラジオ向けに選ばれたのが、すごくキャッチーなアメリカンパンクみたいな曲で。僕はそれをあんまりシングルにしたくなかったんです。
「American Girls」っていう曲で。日本のアルバムにもできたら入れたくないな……って。アメリカのアルバムと日本のアルバムは分けてるんです。
結局、(「American Girls」は)日本バージョンには入れず海外バージョンだけに入れてリリースしました。結果的に、あまり僕が好んでなかった作品にもかかわらずMVを撮ることになって。
でも何ヶ月かしたら、ロスの家からUberでご飯を食べにレストランへ行くときにラジオから『American Girls』がかかってるんですよ。それが自分のなかで衝撃的で。こんなことありえるんだ、みたいな。
レコード会社のプッシュがあったと思うんですけど、アメリカでラジオでかかるってすごいことなんだなって。そんなこともあって、この方法論でアルバムを作っていかないと、アメリカでやっていくのは難しいんだなと思って」
引用元:Takaから読者へ ONE OK ROCKの破壊と再構築(2019年6月2日更新)、https://highsnobiety.jp/p/taka-oneokrock-issue02/(2026年2月18日閲覧)
上記のインタビューで述べている『アメリカの大衆向けにウケやすい曲を作って得た成功体験』は、ネクストシングルの「Change」とネクストアルバム『Eye of the Storm』のサウンドに大きな影響を与え、ポップサウンド寄りの楽曲が増えることとなります。
Change(2018年)
上記「American Girls」の『アメリカの大衆向けにキャッチーな曲をリリースして得た成功体験』以降、ワンオクが最初にリリースした楽曲。楽曲タイトルからも分かるようにサウンドが大きくポップスに『変わった』楽曲で、ワンオクの「以前の自分たちに挑み”変化”し続ける」という姿勢が歌われています。後に2019年のアルバム『Eye of the Storm』にも収録されました。
Stand Out Fit In(2019年)
2019年のアルバム『Eye of the Storm』に収録。人種や性別、ジェンダー、障がい、個性などをテーマにした楽曲です。タイトルを訳すと「はみ出してなじめ」という意味になります。エレクトロニックなシンセサウンドとダイナミックな演奏が融合した、スケール感あふれるポップスに仕上がっています。Takaさんのボーカルで「Stand out, fit in(はみ出してなじめ)」というフレーズが繰り返されるコーラスは耳に残りやすく、アンセムとして世界中のファンに支持されています。
Wasted Nights(2019年)
2019年のアルバム『Eye of the Storm』に収録。タイトルを直訳すると「無駄にした夜」となりますが、歌詞が伝えるのは後悔ではなく、その逆——「今この瞬間を全力で生きよう」というメッセージ。何もしないまま夜を終わらせることこそ怖い、と聴く者の背中を強く押してくれます。サウンド面では、爽快感あふれるギターサウンドを基盤にしながらも、壮大なアンセム感を意識して制作されたポップ調の楽曲。ダイナミックなバンドサウンドとキャッチーなコーラスが融合し、ライブで一体感を生み出す一曲に仕上がっています。
Head High(2019年)
2019年のアルバム『Eye of the Storm』に収録。「頭を高く掲げよ」を意味するタイトルの通り、周囲からの批判や妨害に屈せず、自分の運命を信じて前進する姿勢が歌われています。サウンド面では、洗練されたエレクトロポップの要素を取り入れたグローバル仕様のポップチューンに仕上がっています。ダイナミックなビートとキャッチーなメロディが融合して響く楽曲です。
+Matter(2025年)
2019年のアルバム『Eye of the Storm』以降、ONE OK ROCKは再びロックサウンドを主軸として活動するようになります。そのためポップス寄りの楽曲はかなり減ってしまうのですが、この曲は比較的ポップサウンドに近いです。「Do I matter to you?(私はあなたにとって大切な存在ですか?)」というフレーズを核に、お互いの価値を認め合う大切さをテーマにした楽曲。サウンドは壮大なシネマティックサウンドが特徴のポップスに仕上がっています。
まとめ
今回は、ONE OK ROCKのなかでも特にポップ寄りの明るい楽曲を7曲ご紹介しました。ロックサウンドが苦手な方でも聴きやすい曲が揃っていますので、ワンオクを初めて聴く人へのおすすめ曲として、ぜひ参考にしてみてください。











