SEKAI NO OWARIの病み曲・暗くてダークな全20曲(Habit・Death Disco・スターゲイザー・Like a scentなど歌詞の意味解説・考察)

「SEKAI NO OWARIって、実はかなり暗い曲が多いよね」——そう感じているあなたの直感は正しいです。

ファンタジックな世界観と壮大なサウンドで知られるSEKAI NO OWARIですが、その歌詞の奥底には、孤独・絶望・死・狂気といったダークなテーマが巧みに織り込まれています。表の明るくてポップな華やかさとは裏腹に、心の闇をえぐるような楽曲は、病み曲好きの方に刺さること間違いなし。

この記事では、「Habit」「Death Disco」「スターゲイザー」をはじめとする、セカオワのなかでも特に暗くてダークな曲をまとめてみました。それぞれの歌詞の意味や世界観を考察しながら、なぜこんなにも闇深い表現が生まれたのかに迫っていきましょう。

Like a scent

SEKAI NO OWARI によるはじめての本格的な日本語ラップ曲。序盤からの歌詞がかなり過激なため、音楽配信サービスなどでは未成年にとって不適切であることを指す「Explicit」マークが付いています。Fukaseさんが10代の頃、集団リンチにあったことや閉鎖病棟に閉じ込められた壮絶な経験が明かされる歌詞。自分と同じように苦しい経験をした人が、見上げる星のような「スター」にならなければならないという彼の決意が歌われています。

銀河街の悪夢

ボーカルのFukaseさんが引きこもりだった頃の経験をベースに作られた楽曲で、同世代と差がついていく焦りや絶望について歌われています。薬や自殺(ふみきり音)を連想させる内容で、10代の彼が過ごしていた暗黒期がいかに絶望的だったかが分かる曲。「”明日”起きたらまた何か始めてみよう」という未来に対する無責任な妄想を捨て、「僕らを動かせるのは”今日”だけなのさ」と今を生きる決意をする感動的な曲です。最後には「強くなれ僕の同志よ」と締められており、多くのファンに圧倒的な支持を受けている楽曲です。

Re:set

SEKAI NO OWARI でも特にダーク度が高い曲。「君はもういない」と部屋でひとりもがく様子が歌われており、サビではFukaseさんがひたすらシャウトします。カティーサークやスタビースクイードなど固有名詞が多く登場するのが歌詞の特徴で、楽曲の暗く過激な世界観がつくられています。

世界平和

一般的に使われる「世界平和」という言葉やその考え方についての疑問を歌った曲。平和というのは誰かの正義という概念の上に成り立つ考え方で、その正義はときに他者を押しつぶしているのではないか?特に印象的なのは「神様、人類を滅ぼして下さい」「神様、私たちの世界に平和を」と同時に囁かれる箇所。

illusion

私たちはテレビなどを見て世界の戦争や環境問題について、ついつい知った気になりがちです。しかし、それは誰かによって加工・調整・再現・処理された世界で、それは必ずしも真実とは限らないというメッセージが込められた楽曲です。監視社会で自分の色を見つけるというテーマのライブ「The Colors」ではアコースティック版で披露され、巨大タコのいる水槽の中でFukaseさんが歌うような演出がされています。

Eve

男女のちょっぴり大人向けのラブソング。女性は「サングラスとハットをつけたまま」であることや「好きだけど想ってはいけない」という歌詞からふたりは不倫関係であることが連想されます。また曲名が旧約聖書に出てくる初の女性イブと名前が同じです。彼女の息子ふたりがそれぞれ羊飼いと農耕民になっており、歌詞にラムと野菜が登場することからも宗教的な要素も盛り込まれた楽曲だと思われます。

Witch

SNSで繰り返される匿名による個人の袋叩き。そんな現代の「魔女」狩りについての楽曲です。2013~2015年ころ、SNSを中心とした誹謗中傷に悩まされていたセカオワのメンバーだからこそ、その体験から生み出すことができた楽曲かもしれません。最終的にこの現代のカオスな状況に対処することができなかったのか、「もうぐちゃぐちゃだよ頭の中 頭空っぽで踊ろうよ」と歌われています。

生物学的幻想曲

僕ら人間は普段「喜んで、怒って、楽しんで、悲しんで」生きています。自分の人生に何かしら意味があるようにも思えますが、それも「子孫を残し繁殖する」という命のサイクルの一部でしかない。そう考えるとこの愛しい人生には何の意味もないのではないか?そう問いかける楽曲です。ライブではサビの「ぐるぐる」にあわせて観客がタオルをまわすのが恒例となっています。

Death Disco

2013年に配信リリース、2015年のアルバム『Tree』に収録。力強いビートを軸に同じピアノのフレーズが繰り返される曲です。ラテン調のギターとサビのコーラスもダークな雰囲気を醸し出しています。 私たちが何気なく信じている価値観に対して「なんで?」と疑問を投げかけてくる歌詞が印象的。殺人、科学とファンタジー、正義と悪などセカオワらしい哲学的な言葉が並びます。

Food

ゴリゴリの電子サウンドで構成された楽曲。食について歌われ、2番ではそれをFukaseさんが「食べ頃も過ぎて旬も過ぎたかい?美味しいまんまでいれてるのかな?」と自身に置き換えています。MVは動物の肉を連想させるピンク色のキューブを黙々と食べる内容。

深海魚

映画「怪物の木こり」の主題歌として2024年にリリースされた楽曲です。「真っ暗な世界に潜ってたんだ」という歌い出しから始まり、光の届かない深海を舞台に、捕食される側の弱者の視点から書かれた歌詞が印象的。「自分らしくあれ」という言葉を社会への皮肉として突き返し、生き延びるために「化け物」へと変容していく姿が不気味に歌われています。サイコパスな登場人物たちの境遇をイメージして制作されたダークな一曲。

ANTI-HERO

映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」の主題歌で、全編英語詞の楽曲。ドラムとベースの印象的なリズムに、Fukaseさんがラップで詞をのせています。悪のヒーローが自分なりの美学を歌った歌詞。「俺は正義なんか大嫌いだ」や「国が定めた法律はゴミくずさ」といった過激でダークな主張が歌われています。しかしその一方、「そばにいる人を助けるためならなんだってする」という優しさも持ち合わせている人間味あるアンチヒーローです。

Blue Flower

バッハの「チェンバロ協奏曲 第1番」が大胆にサンプリング(引用)され、そこに重厚なビートとFukaseさんによる歌詞が重なっています。まわりにいる人とは違う、ポジティブではない自分の個性が否定されることに対する苛立ちが歌われた曲です。赤い花畑に咲く一輪の「青い花」に対して周りの赤いバラがやかましくギャーギャー言ってきます。「どちらかというと僕は被害者 生まれ変わったら愛されたいな」という歌詞がどこか悲しく印象的。

白昼の夢

1stアルバムに収録された楽曲で、曲名は「はくちゅうのゆめ」と読みます。ボーカル・Fukaseさんは10代でパニック障害などの影響で薬を服用していた時期がありました。その副作用で睡眠バランスが崩れ、昼間に寝て夕方に起きる生活を送っていたようです。そのような彼の「昼に夢をみる日常」と非現実的な空想を指す語彙「白昼夢」が掛け合わされた世界観が展開されています。

Love the warz

セカオワ初期の隠れ名曲でファンに人気のダークソング。夢も希望もないこの社会は、生きるのが苦しいから平和ではない。戦争があってこそ、その対極となる平和が生まれると考え、平和のために「僕らの世代が戦争を起こします」と歌われる過激な歌詞です。しかしそれは愛に満ちた戦争であり、その名前が「Love the warz」です。

Habit

SEKAI NO OWARI を代表するモンスターヒット曲。何事も単純化し分類するのが癖になった人々へ、人間はもっと曖昧で繊細で不明瞭な存在だと主張しています。自分で自分を分類し、その垣根を壊さないことを続けていると何にも挑戦できない人間になってしまうよと警鐘を鳴らした歌詞です。MVでメンバーが披露しているダンスが、TikTokを中心に拡散され、2022年のレコード大賞受賞、NHK紅白歌合戦への出場に繋がりました。

LOVE SONG

大人に「矛盾ばかり」「嘘ばかり」と不満を言う子どもに対して、「大きなモノに噛み付いて、安全圏に逃げ込む君みたいな子どもが腐った大人になる」と辛辣な主張をしています。しかし同時に「弱いまんま強くなれ」「君の力で立ち上がれ」と前向きなメッセージを歌った曲。

スターゲイザー

この社会のあらゆるシーンが箇条書きのように展開されており、そのカオス感も「普通の日常」であると歌われます。MVは平手友梨奈が本物の月をバックに踊るところを撮影したいというFukaseさんのこだわりから、撮影にトータル一年近くかかった超大作。セカオワの海外プロジェクト「End of the World」では英語版がリリースされています。

エンドロール

「僕たちの住んでいた家が壊される夢をみた」というファンにとっては衝撃的な歌詞から始まる楽曲。SEKAI NO OWARI のメンバーは長年共同生活を続けていたことで有名です。ですがこの曲がリリースされた2021年頃、結婚・出産などにより4人は離れ離れになっていきます。またFukaseさんはバンドを続けるモチベーションが保てないと繰り返しインタビューで述べており、解散寸前であったことはファンの間でも有名なエピソードです。そのような背景を踏まえたうえでこの曲を聴くと、また違った聴こえ方がするかもしれません。

Monsoon Night

長年ライブで披露されるもなかなか音源化しなかった全編英語詞の楽曲。季節風(モンスーン)が吹き荒れる嵐の夜に、踊り狂う姿が歌われた楽曲です。間奏にはマイケル・ジャクソンの「スリラー」を連想させるホラーテイストのナレーションが入ります。ライブではサビの「high!」で、観客が合いの手を入れるのが定番になっています。

ダークなアルバムは?

この記事ではSEKAI NO OWARIのダークな「曲」をまとめました。ちなみに「曲」ではなく、ダークな「アルバム」をひとつあげると、2019年リリースの「Eye」が挙げられます。本記事で大きな目が印象的な灰色のジャケットが並んでましたが、「Eye」はこのアルバムです。アルバム「Lip」はポップな曲を収録するというコンセプトで、それと対になる形で同時リリースされた作品となります。初回盤には17曲収録のライブDVDがもれなく付属しており、こちらも見応えがあるので要チェックです。

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またこの記事では紹介しませんでしたが、ボーカルのFukaseさんが2025年に配信リリースした初のソロアルバム「Circusm」にもダークな曲がたくさん収録されています。こちらも要チェックです。

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